コレクションを少し減らそうと思い、出品いたしました。どなたかの生活の彩りになれば嬉しく思います。 こちらは朝鮮の三国時代（5-6世紀）に百済で制作された須恵器、格子刻文壷となります。 サイズは高さが33cm程ととても大きいのですが、男性なら片手で軽々持てる程に薄く造られている精作です。 デザインは祭器様式で、肩に対になって鳥と紋様が配置されます。共に非常に精度の高い作り込みで、鳥は目までが綺麗に彫られております。胎も繊細で質の良いものです。当初、こちらの品の由来を新羅と考えておりましたが、文献カタログに同じ紋様を持つ器台として5-6世紀の忠清南道公州郡出土（参考画像として添付）という遺品があり、同時代は百済の文周王が同地に遷都しておりますので、時代・産地が判明した次第です。こうした渦紋は古代中国や縄文土器でも用いられていますので呪術的な意味合いが強く与えられているものと考えられます。 コンディションとしましては、欠け等なく非常に良好です。 5-6世紀といえば、日本では飛鳥時代が始まる直前、これから新羅と百済からの優秀な渡来人が奈良に住して多くの文化交流がスタートする時代です。こちらのお品にはそうした半島と日本との関わりを想像させるロマンがございます。何分、とても珍しいお品と思いますので、須恵器や百済、古墳時代や飛鳥時代の歴史に関心のある方のよいコレクションになると思います。 サイズは、h33.0*φ38.0-5.8kg-1個 です。 ※ 最後の画像は参考品となります ※ 美術品の時代や作家、素材はこちらで100%保証できるものではありませんので、写真と実物にて最終的にご判断をしていただけますと幸いです ※ コレクションを整理するにあたり、古物商の免許も取得いたしております