浪花擷芳譜［浪華擷芳譜］ 【判型】中本2巻2冊。縦184粍。 【作者】大熊春川（亀陰）編。小谷文蔚（オタニフミシゲ・ブンイ）画。 【年代等】安政3年6月、萩原広道跋。安政3年7月、双石山人賡序。安政4年1月初刊。江戸後期刊。［大阪］雄川堂蔵板。 【備考】分類「伝記・書画」。『浪華擷芳譜』は、大坂に在住ないし寄寓する文人（漢学者・国学者・歌人・画人等）の書画の自筆模刻を半丁1名ずつ収めた書画譜。画は淡彩色刷入り。名号・出身地・住所等を漢文で注記する。上巻：篠崎弼・上田公長・藤原直養・長山孔寅・後藤機～菅野忠広・佐久良東雄・山本峻・藪平・三宅恪等52名。下巻は黒沢翁満・渡辺良躬・今井在中・足達孔正・安藤秉～後藤中・足代弘訓・松川安信・落合賽・鼎絃等34名。序によれば、大熊亀陰（上巻に入集、備中人で大坂島街在住の医者）が門人の小谷文蔚に命じて編纂したが、完成を見ず文蔚が没したので、亀陰が完成刊行したもの（西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB）。 ★原装・題簽付・美本・本文挿絵は多く淡彩刷り。記名なし・蔵書印なし。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、安政板が、89,250円】。