Eric Customという、かなり良質なピックアップを提供してくれている比較的新しいブランドです

そしてEric Custom Noiseless-07が全く新しく生まれ変わりました。アメリカ在住の方の助言により、このようなニューバージョンとして登場したそうです。GFS（Guitarfetish）などに代表される様に、こういった基盤式が今後増えるのでは？と思います。
こちらはクラプトンやベックでおなじみのノイズレス構造になっているシングルコイル・ピックアップです。クラプトンでおなじみ、Fenderの本家Vintage Noiseless同様の構成です。（FenderのNoiselessピックアップも６世代ほどあるようで・・・）トールサイズは通常のピックアップサイズ、つまり16mmです。
肝心のサウンドの方ですが、製作者ご自身でもとてもスイートでブライトなサウンド、と解説されております。購入者によるととてもヴィンテージ寄りのサウンド、そしてノイズがかなり少ない、ということです。気に入ったので即追加でオーダーしたそうです。私個人も実機に搭載してみましたが、驚くほどノイズレスなのにストラトサウンドでした。
ポールピース間のサイズ：Neck：50mm, Middle/Bridge：52mmマグネットはアルニコ５使用です。リードアウト数値はどれもおよそ9kに設定されています。スタッガードポールピースで見た目は一見ヴィンテージ。しかし中身はサイボーグのような作りですね。リード線はどのポジションでも230mmほどあります。


そしてピックアップx３セットとは別に専用のハーネスが付属致します。こちらは半田付け不要でピックアップを接続出来、すべてのポットがプッシュ／プッシュ切り替えでノイズレス（スタックハンバッカー）から瞬時にノイズ有りのノーマルストラトシングコイル・サウンドに変身可能です。プッシュアップ時はスタックハム、プッシュ時（押し込んだ時）はノーマルストラトシングルコイル・サウンドとなります。唯一の半田付けが必要な工程は弦アースを裏面のスプリング・クローにとめるだけです。（半田付けせずともうまくクローのネジに絡めるなりすれば機能いたしますが。ただのノイズ逃しですから。）ご覧の様に安価なプッシュ・プッシュポットではない様で、シャフト用のねじ切り部分がブラスになっていたり、かなりしっかりしたポットを使用している様です。
画像にある、白、黄色、赤の単線コネクタがそれぞれフロント（白）、ミドル（黄）、ブリッジ（赤）との割り当てになっていて、ヴォリュームポットがフロントのプッシュ・プッシュ回路、フロント用トーンポット（真ん中のポット）がミドルピックアップのプッシュ・プッシュ、ミドルピックアップ用のトーンポットがブリッジピックアップのプッシュ・プッシュ回路として働きます。ちょっとややこしいですが、単にピックアップの位置とポットの位置を揃えてあるだけです。ピックアップから来ている５芯のコネクタは、ポット側の基盤に「Green」「White」と向きが記されているので、向き間違えないように接続して下さい。
ミドルピックアップは逆磁なので、ハーフトーン時はハムキャンセルしますが、スタックハムとシングルコイルの組み合わせではフェイズっぽい音がします。その辺いろいろ遊んでみて下さい。
リード線が太めで長い、またプッシュ・プッシュポットを使用していて、ポットの奥行きも通常のポットより深めですが、当方のFenderストラトボディにはなんとか収まり切りました。ただしザグリの浅いボディをご使用の場合にはご注意下さい。当方では関知致しません。